SASAKICUP第12回新体操ユース、男子団体選手権レポート

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2014年5月30日~6月1日まで東京体育館で「SASAKICUP第12回全日本新体操ユースチャンピオンシップ、第5回男子新体操団体選手権大会」が開催された。
男子個人82名エントリー、男子団体は昨年から8チーム増えた20チームがエントリーした。
31日に予選を行い、上位30位までが決勝進出となった。
■個人総合優勝 安藤梨友(済美高等学校)
男子個人総合選手権は安藤梨友(済美高校一年)選手が3種目で1位を獲得する素晴らしい演技を披露し優勝を獲得した。安藤選手はジュニア時代から突出した能力を持っており高校一年生とは思えないほどの完成度の高い演技であった。特にタンブリング能力は他の選手を圧倒しており大学生にも通用するようなレベルである。昨年は全日本ジュニアでも優勝しており、安定した力を発揮できる選手へと成長してきたと感じる。今年はルーキーイヤーではあるがこの優勝を経て夏の全国高校総体の優勝候補筆頭に躍り出たと強く印象付けられた。
しかしながら、今大会では安藤選手と同世代の選手たちの活躍にも目を見張るものがあり、安藤選手とはいえ油断はできるものではないと感じる。夏の高校総体に向けてユース世代の個人が確実にレベルアップしてくるものと印象付けられる大会となった。
■団体優勝 埼玉栄高等学校
男子団体選手権は埼玉栄高校が2連覇を果たした。昨年度の優勝よりも更に完成度が上がっており、確実に進化している演技を披露してくれた。点数もこの6月上旬というまだ演技が安定しない時期においてはかなりの高得点である18.925をマークした。この成績は高校総体でも上位を狙える成績であり埼玉栄高校の本番強さを印象付ける結果となった。同校の演技構成は非常に様々なバリエーションに富んでおり毎年彼らの演技構成を楽しみにしている新体操ファンも多いのではないかと伺える。今年もまるでサーカスを見るように様々な場所から選手たちが入れ替わり、数秒ごとに変わる演技の表情に観客からも驚きと感動の反応を感じることができた。今後は夏の大会に向けて更に演技構成をレベルアップさせ是非、優勝へと挑戦する姿を見せてほしいと感じる。
男子競技部長
山田小太郎
個人総合表彰
団体表彰
入賞者・チーム