第67回全日本新体操選手権大会男子レポート(個人総合)

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男子個人総合は、前年度優勝の斉藤剛大(国士舘大学4年)と本年度全日本インカレ覇者の臼井優華(中京大学2年)の最後まで結果がわからない展開での優勝争いは、最終種目まで一歩も引かない勝負だったが、最終勝負となった臼井のクラブの演技で勝負がついた。投げ前方宙返り一回捻りでのまさかの落下場外により、その瞬間に斉藤に続く暫定2位となった。
 3位には小川晃平(花園大学1年)が続いた。全体的に手具操作が巧みで実施の強い選手が上位に来ており1分半の短い時間に多彩な技を繰り広げ、徒手と手具との一体感やタンブリングでの操作の工夫など全日本選手権大会にふさわしい勝負となったのではないだろうか。
 スピードの変化や表現力も全体的に向上しており、上位入賞した選手はそれぞれの個性を引き出した演技構成で男子新体操の個人の方向性を導く大会となったのでないだろうか。
記載者 阿部好孝
優勝 斉藤剛大(国士舘大学)
2位  臼井優華(中京大学)
3位  小川晃平(花園大学)
【写真提供:臼井俊範】