第39回世界新体操選手権大会レポート1

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

2022年9月14日~18日、ブルガリア(ソフィア)にて第39回世界新体操選手権大会が開催される。
62ヶ国(個人78選手、団体30ヶ国)が出場。今大会において、団体、個人ともに総合3位までがパリオリンピック出場権が獲得できるため、各国、各選手、熱い思いのこもった演技が繰り広げられる。
日本からは、団体 フェアリージャパンPOLA、個人 喜田純鈴、山田愛乃が出場する。

■1日目 個人予選前半戦
喜田選手、山田選手の両選手とも約3週間で国内外2試合をこなし、世界選手権に挑む事となった。二人とも出発前の試合では、ミスもあり少し不安が残る演技ではあったが、出発までの数日を含め現地入りしてからも課題を克服できるよう調整し試合に臨んだ。

【喜田純鈴】
・ボール  26.600 (D12.000 A 7.500  E7.400 減点-0.3)
当日の練習会場にて、エカルテからのコンバイン難度に苦戦していたが、試合会場直前練習では難度のタイミングも合い、いつもと変わらない喜田選手のリズムで練習出来ていた。
会場の大きな声援と共に入場した喜田選手は、スタートから音楽と合ったリズミカルな動きでステップを踏み、最初のリスクも決まり順調な滑り出しであった。演技中盤、練習で苦戦していたエカルテからのコンバイン難度のタイミングがずれローテーションを実施出来ずに終わった。後半少しずつリズムに遅れ最後のリスクではボールを取りきれずに場外、手具なしで演技を終える事になった。

・フープ   26.900  (D12.000 A7.300 E7.600)
2種目目フープでは、本番直前まで何度も演技を確認しフロアーに立った。
スタートのコンバイン難度を正確に決め、徐々に盛り上がっていく音楽にのりジャンプターンのリスクもダイナミックに成功させた。中盤のDAにおいて投げが大きくなったがうまく対処したものの、最後のリスク直前の視野外での持ち替えで落下。すぐに取り戻し最後のリスクを実施したが、なんとか曲に間に合わせたという印象であった。
最近の試合では大きなミスをしておらず、2種目とも喜田選手にしては珍しいミスであった。ベテラン選手だからこそ感じる代表の重みを彼女は長年に渡り背負い続け、チャレンジする姿は心に迫るものがあった。残りの試合でも、臆せず喜田選手らしい演技を披露してほしいと思う。

【山田愛乃】
・ボール 27.650(D11.800 A7.600 E8.250)
初めての世界選手権大会であったが、現地での調整が上手くいき2種目とも落ち着いて試合運びをすることが出来ていた。転がしのDAにおける回転不足やリスクの投げの高さが甘い部分もあったが、最後まで山田選手の持ち味を生かした大きさのある演技を見せることができ成長を感じられた。
コンバイン難度やローテーションの精度を上げ、Dの得点を伸ばしていくことは今後の課題である。

・フープ  27.900(D12.100 A7.800 E8.000)
2種目目フープ、全体的にリスクの投げの乱れはあったが、それに惑わされることなく魔王の曲を表現し、山田選手らしいエネルギーある演技であった。演技の中でエネルギーを出し続けることは練習から取り組んできた課題であり、それが試合で発揮できたことは大きな成長である。
明日の後半種目でも、集中力を欠くことなく自分の課題を一つでも多くクリアし、世界選手権の舞台でもう一歩成長してほしい。

第1日目個人予選前半戦、メダル候補であったATAMANOV Daria(ISR)が試合直前に怪我のため、KALEYN Boryana(BUL)が体調不良のため、急遽棄権となる波乱の幕開けとなったが、喜田選手、山田選手ともに、最後まで自分らしさにこだわった力強い演技を期待したい。

15日 個人種目後半戦クラブ・リボンの競技が行われる。

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