新体操WCバクー大会2023 レポート2

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

大会2日目(4月22日)

●個人総合 後半戦
【山田愛乃】
2日目と言う疲れを見せず、最終種目までエネルギッシュに演じ切ることができた。
クラブでは山田選手の持ち味であるダイナミックさも発揮され、彼女自身やり切った表情で試合を終えることができ、この2日間を通し自信がついたように感じられた。
怪我で思うように動けていなかったこともあり、世界のスピードの中で見るとまだまだ体の重たさが目立ちスピード感に欠けることは否めない。今後ダイナミックさに加えスピード感を出していければ、山田選手の持ち味が更に光るものとなるだろう。DAにおいては、ベースの操作の不正確さが目立つため、細かい部分にもこだわり練習を積んでいく必要がある。
山田選手は、4種目をノーミスでまとめられる集中力、発揮力が優れているからこそ、作品の内容をレベルアップし、質を磨いていくこと、また多少の乱れもダイナミックさでカバーできるぐらい気迫迫る演技力で戦ってほしいと思う。

クラブ  27.200 (D12.500 A 7.450 E7.250)
リボン  26.650 (D11.800 A7.550  E7.300)
個人総合31位

●団体総合 ボール2リボン3
1つのミスも許されない試合において、とても正確で見易い演技を披露できていたが、終盤の交換において、やや揺れたリボンに対応することができずその場に落下。直後の連係もリボンを処理し切れず抜かす結果となった。
上位国と比較し、日本には絶対的な自信、漲る力が欠けているように感じられた。これは試合でのみ取り繕うものではなく、質の高い練習を積み重ねることで出せる力である。
体格的には劣るとしても、この気迫だけは絶対に負けたくないと強く感じた試合であった。

明日はボール2リボン3の種目別決勝に出場する。

ボール2リボン3  29.400 (D15.300 A7.450 E6.650)
団体総合9位

出場選手:鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、西本愛実、田口久乃
プロフィール

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