CASが関田顧問らFIG技術委員の訴えを認定

 2014年4月15日、スポーツ仲裁裁判所(CAS、Court of Arbitration for Sport)は、2014年1月にFIG技術委員から受けていた訴えについて、それを認める結論を出した。FIGはそれを受け、4月16日にCASの決定を受理したと発表した。FIGリリース
【経緯】
 2012年11~12月、ルーマニアなどで行われた大陸間新体操審判講習会後、FIG規律委員会へ「不正の疑い」という投書があり、同年12月末に調査が開始された。この試験での不正とは、事前に試験問題が漏えいしていたこと、試験の採点後に得点を加算して合格にすることである。FIG規律委員会と執行部による聞き取り調査は2013年2月と7月の2回行われ、2013年7月9日、この不正に対してFIG規律委員会は、FIG新体操技術委員長の資格はく奪、当該試験結果の無効、および技術委員である関田史保子本会顧問を含める前技術委員会メンバーの公式な役割一時的停止の決定を下した。
これを受け、FIG規則に従って、FIG裁定委員会への2013年7月29日申し立てを実施(この対応について本会も支持)。しかし9月2日、FIGから訴え棄却の回答。
9月15日に2回目の異議申し立てを行ったが、12月に前回同様の回答がFIGから寄せられた。
その回答を受け、CASへ訴えを起こすことを決め、2014年1月に提訴、2月21日のCASでの聞き取り調査を経て今回の結論へと至った。