全国体操小学生大会レポート

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 第9回全国体操小学生大会は、3月26日~28日の3日間、体操競技は茨城県大洗町総合運動公園体育館で、また団体体操は大洗文化センターステージで、茨城県体操協会の主管により、体操の普及を目的として、また、青少年の健全育成をめざし、薬物乱用防止を願うスローガンをかかげ、(財)地域活性化センタースポーツ拠点づくり推進事業の支援を得て開催された。
 26日開会式では、アトラクションとして恒例となっている県立大洗高等学校マーチングバンドの素晴らしい演奏にもふれ、翌日からの競技に決意を新たにした選手も多いであろう。   
 団体体操は、27日大洗文化センターのステージ上に設けられた演技面において14チーム89人が参加して行われた。各チームとも小学生らしい伸び伸びした素晴らしい演技が披露された。金賞は千葉県Aチーム(女子)神奈川県Aチーム(女子)の2チームがに輝いた。また、銀賞は地元茨城県の女子2チーム、銅賞は女子2チーム、混合1チーム、ラジオ体操1チームがそれぞれ獲得した、残念ながら今回は、男子チームが1チームのみであり、今後、より多くの男チームの参加が望まれる。
 体操競技は男子18都県、女子19都県の参加で2日間競技が行われた。男子は優秀団体賞を神奈川県、千葉県、茨城県Aの3チームが獲得した。また、個人では金賞が、男子、新潟・長野・岩手・神奈川・千葉・茨城の各県から合計18名が、女子は東京都・福井・茨城の各県から合計3名が獲得した。銀賞は男子38名・女子31名、銅賞は男子26名、女子51名がそれぞれ獲得した。
 大会を振り返ってみて、まず、選手達のマナーの良さが印象に残っている。試合における挨拶などはもちろん、演技が成功しても、失敗してもしっかり次をやろうという態度がみえた点である。単に技が出来たということよりも、こうした取り組みの姿勢は非常に大切である。今回参加した選手達、また指導にあたっているコーチの先生方も、こうした基本的な部分をしっかりと意識して大会に望んでくれたものと感じた。また、技の難しさを求めるより、基本にしっかりと取り組んでいるという演技内容であった点もよかったと感じた。ルールを手直しし、跳馬と女子の段違い平行棒(単バー)を導入して2年目となるが、適用規則の趣旨にあわせ演技を工夫している様子がうかがえた。
 来年度は第10回の記念大会となる。団体体操の競技方法も、より参加しやすくする事なども検討されている。