2009世界体操現地レポート・男子本会場練習2

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 現地11日14時30分、男子2班の本会場練習は、個人総合メダル候補が登場。内村航平、ハンブッヘン(ドイツ)、ホートン(アメリカ)、リャザノフ(ロシア)らの動きが多くの関係者の目を引く。また、スペシャリストとしてつり輪の陳一氷(中国)、平行棒の馮喆(中国)、鉄棒のゾンダーランド(オランダ)、鉄棒とゆかの鄒凱(中国)、あん馬の張宏涛(中国)、ベルキ(ハンガリー)らが、世界トップの演技内容を披露した。
 内村はゆかからスタート。軽く本会場のゆかのばねを確認すると、ベンチコートを身にまとい、集中力を高める。そして頃を見計らって通しこみ。通しの間は他の選手も見入って練習を止めた。若干、着地を乱すところもあったが、その後はミスした部分をしっかり分習で確認した。あん馬も簡単に技をこなして通しへ。待ち時間はベンチコートを着てじっと他の選手の演技を見つめるシーンも。つり輪、跳馬もそれぞれ丁寧に技を確認して調整を終えた。鉄棒も流れのある通しでまとめ、分習ではフェドルチェンコ(後方2回宙3回ひねり下り)を決める余裕もあり、まずまずのできで本会場練習を終えた。
 ハンブッヘンはあん馬からスタート。要所を押さえた演技を披露し、続くつり輪、跳馬、平行棒、鉄棒もしっかり身体を動かしていた。しかし、最終種目のゆかの宙返りで足を痛めるアクシデントに見舞われ、途中退場となった。それまでの動きがよかっただけに早い回復を望みたい。
FIGメディアのインタビューに答える内村選手