W杯カタール国際現地レポート4

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 決勝1日目は男子のゆか、あん馬、つり輪の3種目と女子2種目が行われました。
 水鳥選手はウォーミングアップが始まる前は「疲れが残っています」と体の動きに不安を感じていましたが、練習は軽やかな動きでした。
 演技は7人目の実施。他の選手が予選よりDスコアを高めてきたために、水鳥選手がメダルをとるためには実施得点であるEスコアで高得点を取る必要がありました。
 前方伸身宙2回ひねり~かかえ込み前方宙返りひねり、伸身トーマス転、十字倒立・・・最後の後方伸身3回ひねりの着地まで丁寧にさばき15.075点を出し、0.025点差という僅差でトップになりました。しかし、8番目の中国のYuguo Huang選手が高さのある宙返りで15.200点を出し逆転されて水鳥選手は2位になりました。
 続いてあん馬です。ゆかの表彰式が終わってから、すぐにあん馬に移動し、競技が始まりました。あん馬は3人目に演技。新しくウ・ゴニュアン(E難度)を入れた構成でのぞみましたが、Eフロップの途中で落下してしまい結果は8位に終わりました。
 1日目の最終種目であるつり輪には町田選手が出場しました。町田選手は7人目に演技。6人目までの選手の得点が伸びず、14点台の前半でトップになれる状況でした。
 アザリアン、引き上げ中水平などの静止技を姿勢も静止時間もきちんと止めるなど大変良い実施でスタート・・・最後はかかえ込み2回宙返り2回ひねりの着地で大きく前に1歩でてしまい、マットに手が着きそうになるが必死にこらえました。結果は14.275点で7人目が終わった時点でトップに。8番目は予選1位のヨルダンのAli Al Asi選手でした。地元のヨルダン出身の方々が大勢集まり、その大声援の中での演技でした。結果はDスコアの高さもあり15.275点と高得点を出し、町田選手も逆転されて2位になりました。
 今日はカタール在住の日本の方々が観客席から日の丸を振って応援していただく中での競技でした。会場まで足を運んで応援していただいたことに感謝申し上げます。金メダルには届きませんでしたが、メダルを取ることができ、応援に応えることができたのではと思います。応援ありがとうございました。
 決勝2日目は町田選手が跳馬のリザーブ2、水鳥選手が鉄棒のリザーブ1になっています。出場することができた場合は金メダルを目指して頑張ると思います。