第64回全日本体操競技選手権大会男子種目別記者会見

報告者:

内村航平選手(日本体育大学)
 今は疲れきっていて、嬉しいという気持ちより、早く帰りたいという気持ちでいっぱいです。(跳馬の新技「ユルチェンコ3回ひねり」について)まだ早かったかなというのは感じました。しかし、試合で立てたというのはこれから先すごく生きてくると思うので、今日の出来をこの先につなげていけたらいいなと思います。今後は着地位置を高くするということと、何も考えずに飛べる域まで行きたいと思います。(大学での選手生活を振り返って)最後の年でアベック優勝が出来て、この日の為に4年間やってきたんだと感じました。来週の豊田国際までに、体を休めつつ練習も続けて、またいい演技が出来ればと思います。今日の中ではやはり跳馬が一番で、2本とも7点の価値点の技を跳んでいる選手がいないので、僕に続いて他の選手も挑戦してくれば日本の跳馬も強くなると思うので、そういう意味ではすごくいい跳馬だったかなと思います。(今後はロペスでなくユルチェンコ3回ひねりなのか?というと問いに)あまり種目別のことは考えてないので・・・とりあえずいろいろ試してみて、また出来るようになればロペスを跳ぶかもしれないし、3回ひねりが出来ればそっちにするかもしれないですし・・・。今後はいろいろ試しながらやっていくと思います。
(ユルチェンコ3回ひねりはまだ世界選手権、五輪で未発表で、発表すれば自分の名前が付くかもしれないという誘惑は?という問いに)それよりもまだ確実に出来るものを選ぶと思います。
(伸身コールマンの成功について)全日本インカレでも成功し、練習でもあまり落ちてないので、伸身コールマンはあまり不安はなく出来たので、持って当然かなというくらいでした。しかし、今後も演技に入れていくというのは(体力的に)きついです。
(ゆかの構成について)タンブリングは6本で、ひねりの回数も今までより増えました。初めての構成でした。
(平行棒のミスについて)バーが少しぬるっとして、いつもだったらいけるのですが、跳馬の後で疲れもあり、力が入りませんでした。
(山室選手の存在について)光史(山室選手)がいなかったら、間違いなく僕は今ここまで来てないと思います。
山室光史選手(日本体育大学)
 目標のつり輪3連覇ということは嬉しいですが、疲れているので、僕も早く帰りたいです。今回ミスが少なくて、尚且つみんながいい成績を残せたので、この4年間の中で一番いい試合だったのではないかと思います。今回内容がよかったので、このままの調子で豊田国際でも演技をして、また、少し休みたいとも思います。昨日の団体戦で着地を意識して演技をして、自分で着地を止めることも出来たので、そこがよかったところだと思います。
 
(内村選手の存在について)僕はひたすら追いかけていた印象があります。どうしても同じ舞台に立って、同じレベルで争いたい思いがあったので、それだけを考えてきたように思います。