2010豊田国際体操競技大会・2日目記者会見(日本選手)

報告者:

内村航平
 今日も美しく演技をして、着地を止めていきたいと昨日も言っていたので、今日は跳馬では出来ませんでしたが、鉄棒はしっかりやることが出来て、最後の試合としてよかったと思います。(鉄棒の今日の構成について)今までやっていた構成でよかったのですが、それでは自分で納得いかないだろうなと思って、しっかりと攻めた構成で着地まで止めた方がきっと満足いくかなと思って、変えました。中国の選手と比較してみて、0.1しか変わらなかったので、審判はしっかり美しい演技を評価してくれていると思うので、あとは安定感がポイントだと思います。海外の選手と自分を比べても、今までずっと言い続けている美しい演技というのは間違ってないなと思うので、来年以降もそれを目指していきたいと思います。
(演技後のガッツポーズについて)跳馬で(2本目で)ミスをしてしまったので、その後の鉄棒で絶対着地を止めてやろうという思いだったので、自分の演技に満足したという気持ちと、今日来てくれているお客さんに向けてのガッツポーズでした。
 来年は、まず東京世界選手権の代表になって、地元で団体で金メダルを取って、ロンドン五輪にいい弾みがつけられればいいなと思います。
田中和仁
 今シーズン、悔しい試合が多かったので、今日は思い切って演技をしようと思って挑みました。結果的に平行棒で優勝することが出来て、今年一年、色々ありましたけども、気持ちよく終えることが出来ました。海外の選手は難しい演技・・・Dスコアが高いというのが印象的で、その中で日本は美しい体操を目標としています。それは安定した美しい演技ということですが、その中で来年はもう少しDスコアを上げていかないといけないかなと思います。しかし、今シーズンは失敗の多い試合が多かったので、来シーズンはもう少し完成度を高めて試合に臨むようにしたいと思います。
(兄弟3人で五輪を目指すことについて)今年妹と兄妹2人で世界選手権に出場出来たので、弟も交えて、来年、再来年と三人で代表になりたいという気持ちはあります。
来年も代表に入って、今年の悔しさを晴らせるように団体戦で金メダルを取ってロンドン五輪に繋げたいと思います。
田中理恵
 今年最後の試合ということで、ラストのゆかでは笑顔で、練習してきたことをそのまま出すことだけを考えて演技に臨みました。メダルには届かなかったですが、すごく満足のいく演技が出来たので、とてもよかったです。海外の選手に比べたらDスコアがとても低いので、来年は少しでも近づけるようにこの冬頑張りたいです。でも、美しい、基本を大事にした体操は頭に入れてやっていきたいので、そういうところも気をつけて練習していきたいと思います。
(ご両親の観戦について)両親2人とも久々に一緒に見に来てくれた試合だったので、感謝の気持ちで演技をしました。
 今シーズン、大きな大会がすべて終わったので「終わった!」という気持ちと、見に来てくれている人たちのパワーが伝わったので、それを力に変えれたという嬉しさが溢れてきました。
(和仁選手の金メダルについて)世界選手権に行って、ちょっとうまくいかなかったというのを見ているので、この大会で金メダルを取ったというのを聞いたときには自分も嬉しくなりました。
(兄弟3人で五輪を目指すことについて)弟もいい体操をするので、頑張って一緒に代表になれたらいいなと思います。
 とりあえず、冬の練習をしっかりしてDスコアを上げ、日本代表に選ばれることはもちろん、世界選手権では今年のようにミスのない演技が出来ればいいなと思います。