2011国際ジュニア体操競技大会個人総合レポート
9月24日、横浜文化体育館にて2011国際ジュニア体操競技大会の個人総合が、男子9カ国17名、女子5カ国12名(うち2名はオープン参加)によって行われた。
男子は、世界選手権補欠の野々村笙吾(市立船橋高)が、ゆかの終末技「後方伸身宙返り3回ひねり」で手をつくミスを出したが、それ以外は堅実な演技を披露し、個人総合優勝を果たした。
加藤凌平(埼玉栄高)はあん馬のロスで落下したが、ゆか、跳馬、鉄棒でトップの得点を獲得し2位となった。
WANG Bo(中国)は、平行棒で中間振動を2度出す過失を出していたが、将来性を感じさせる動きで3位となった。
女子はPRIESSMAN Alexis(アメリカ)が最初の種目の段違い平行棒の車輪で足をバーに軽くぶつける過失を出したが、ゆかでは新月面、月面を決め、さらに跳馬ではアマナール(ユルチェンコ2回半ひねり)を見事に決めて15.800の高得点を獲得して優勝した。過去、女子の個人総合チャンピオンは、2007年大会でBROSS(アメリカ)、2009年大会ではKOMOVA(ロシア)など、数年後には世界で1、2を争う選手へと成長しているだけに、今後の活躍が期待される。
また、韓国のSUNG Jihyeは、平均台の前宙で落下したが、手足が長くすらっとした身体を生かし、段違い平行棒では閉脚シュタルダー系をリズミカルに行い種目トップとなる13.700をマーク。個人総合でも3位に入った。
なお、日本の女子は失敗が目立ち、内山由綺(スマイル体操クラブ)の5位が最高だった。
明日25日は種目別決勝位が行われる。
■野々村笙吾コメント
ゆかでミスを出してしまいました。競技時間が長く、集中力を維持することが難しかったと強く感じる大会でした。明日は、出場する種目すべてでメダルを獲得する演技をしたいと思います。
■PRIESSMANコメント
いい気持ちで試合を迎えられ、優勝できてうれしいです。怪我はしませんでしたが、最初の段違い平行棒は慣れるのに苦労した結果です。それに対してゆかはとてもやわらかくてやりやすいです。来年のロンドンオリンピックには年齢制限で出場できませんが、その後のオリンピックには是非代表入りを果たして活躍したいです。