第68回全日本体操競技団体選手権予選男子レポート

報告者:

■第1ローテーション
ゆか 仙台大学
1番手の大川翔平が順調な演技で最後の後方宙返り3回ひねりもまとめる。
続く4選手の大きなミスなく演技をまとめ、丁子大樹の14.700を筆頭に全員14点台を揃える。
あん馬 筑波大学
佐野友樹が素晴らしい演技を見せ14.850(D:6.2)、他の選手も大きなミスなく演技をまとめた。
つり輪 市立船橋高等学校
4番手の谷川航がかかえこみ月面ひねり、5番手の池澤侑紀が前方屈身2回宙返りの着地を止めるなど、全体的にDスコアは高くないが丁寧な実施で演技をまとめる。
跳馬 相好体操クラブ
4番手下田悠太がドリッグスの着地を止め15.000、宗像陸、田中康久もドリッグスをうまくまとめ14点台後半を獲得。
平行棒 清風高等学校
1番手の大村幸輝がホンマのあとの倒立で少し肘をまげて調整したが全体としては大きなミスなくまとめる。
2番手?4番手も順調に演技をまとめたが、千葉健太が後半のヒーリーで少し詰まり、続く倒立で肘を大きくまげて調整。
鉄棒 早稲田大学
とりたてて大きなミスはなかったように見受けられたが、浅野佑樹以外のEスコアがあまり伸びなかった。
第2ローテーション
ゆか 鹿屋体育大学
2番手大村仁志が大過失、さらに5番手小山がラインオーバーにより0.400の失点をしてしまうが、金田浩斗、中谷太希、中嶋洋介は大きなミスなく演技をまとめる。
あん馬 仙台大学
1番手丁子大樹がフロップで少しバランスをくずし、ウーグォニアンで落下。
4番手大川翔平、5番手古谷嘉章が良い演技を見せた。古谷は高いD難度(6.6)の構成をゆったりした安定感のある実施でまとめ本日のこの種目最高点となる15.200を獲得。
つり輪 筑波大学
各選手、まずまずの実施で演技をまとめる。
跳馬 朝日生命
4番手岡村康弘がドリッグス、桑原俊が伸身ユルチェンコ2回ひねり、あとはアカピアン。岡村は右前に大きく1歩動くラインオーバー、山本翔一はアカピアンを止める。
平行棒 相好体操クラブ
1番手田中康久、続く石原大、下田悠太と大きなミスなく演技をまとめる。4番手尾崎亮介は順調に演技を進めたが屈身2回宙返り下りで前に大きくくずれ手をつく。5番手小泉和照はDツイストなど若干のブレは見られたが全体としては良い実施でまとめる。
鉄棒 清風高等学校
1番手大村幸輝は演技の途中で停滞してしまう、2番手泉谷敬志はヤマワキ、コールマンなどを入れミスなく演技をまとめるが、3番手松見一希が演技の途中で停滞。4番手田中樹、5番手千葉健太は大きなミスなく演技をまとめた。
第3ローテーション
ゆか 早稲田大学
チームとして大きなミスなく演技をまとめる。
あん馬 鹿屋体育大学
1番手中嶋洋介が安定した実施で演技をまとめると続く4選手も大きなミスなくまとめる。3番手金田浩斗、4番手小山仁寛の美しい実施が印象的だった。
つり輪 仙台大学
1番手丁子大樹がかかえこみ月面ひねりの着地を止めるなど良いスタートを切ったが、2番手古橋崇志がかかえこみルドルフで片膝をついてしまう。3番手以降は丁寧に演技をまとめ、古谷嘉章は力強い実施で前方屈身2回宙返りの着地も止める。
跳馬 市立船橋高等学校
4番手谷川航以外はすべてアカピアン、5番手池澤侑紀が右に大きく1歩動きラインオーバーがあったが全員大きなミスなくまとめる。
4番手の谷川航はドリッグスの着地を止め15.100を獲得。
平行棒 朝日生命
1番手塚原直也は雄大な実施で演技を進めたが、ヒーリーで詰まり続く倒立を力で上げる。
3番手桑原俊は棒下ひねりで若干手がずれたが、それ以外は素晴らしい実施で着地も止め、15.450。
4番手寺尾尚之も良い実施だったが、
鉄棒 相好体操クラブ
1番手下田悠太がアドラーひねりで戻る、3番手石原大も着地が大きく前にくずれ手をついてしまうが、田中康久、尾崎亮介、小泉和照の3選手は素晴らしい演技を見せてくれた。田中のヤマワキの伸身姿勢の正確さ、尾崎はアドラーひねり?コバチ、カッシーナ、小泉はカッシーナ、コールマンを見事に成功。
第4ローテーション
ゆか 清風高等学校
1番手金山大和から大村幸輝、泉谷敬志、田中樹と大きなミスなくつなぐ、5番手千葉健太は2節目で?0.30のラインオーバーがあったが、大きく得点を落とすことなくまとめる。
あん馬 早稲田大学
1番手小倉圭佑は途中動きが詰まるが大きなミスにはならず、2番手竹中貴一と3番手佐藤紘翔、5番手藤原昇平は順調に演技を遂行したが、4番手嶋津尚弥は途中ウーグォニアンで停滞。
つり輪 鹿屋体育大学
1番手金田浩斗が正確で美しい実施、前方屈身2回宙返りの着地は少し動く。2番手以降も順調に演技を進め、5番手小山仁寛は伸身月面の着地を止める。
跳馬 筑波大学
1番手檜野遥希はアカピアンの着地で前に大きくくずれる。続く小田勝朗、宮地秀亨、星野力維、榊原颯太と良い跳躍を続ける、星野はドリッグスの着地を止める。
平行棒 市立船橋高等学校
1番手谷川翔は途中ヒーリーで動きが詰まるが大きなミスなくまとめる。続く倉島大地、前野風哉は2人とも演技自体は良かったが屈身2回宙返りの着地で膝をつきかける。谷川航は順調に演技をまとめる。湯浅賢哉は若干マットに足が接触する場面もあったが大事に至らず、まずまずの実施でまとめる。
鉄棒 朝日生命
2番手岡村康弘が途中落下、桑原俊はまずまずの実施、寺尾尚之と山崎塁はともにカッシーナを成功、大きなミスなく演技をまとめる。
第5ローテーション
ゆか 相好体操クラブ
とりたてて大きなミスはなかったようだが、小、中欠点が積み重なりチーム得点をさほど伸ばせず。
あん馬 清風高等学校
全員が室の高い旋回で演技を実施、1番手金山大和が順調に演技をしていたが終末技で大きくバランスを崩す。2番手松見一希は無難に演技をまとめたが、3番手泉谷敬志、4番手田中樹も終末技で大過失、5番手千葉健太は素晴らしい実施で演技をまとめ15.000(D:6.0)を獲得。
つり輪 早稲田大学
チームとして大きなミスなく演技をまとめた。4番手藤原昇平、5番手嶋津尚弥が力強さを感じさせる演技を見せてチームを引っ張っていた。
跳馬 仙台大学
5番手富澤駿がドリッグスで大きくしゃがみ込む着地となってしまう。2番手古橋崇志、4番手丁子大樹にラインオーバーがあったがチームとしてはまずまずの出来だった。
平行棒 筑波大学
チームとして大きなミスなく演技をまとめる。
鉄棒 市立船橋高等学校
1番手谷川翔が入りのヤマワキで落下、2番手前野風哉、3番手谷川航は順調に演技をまとめたが、4番手倉島大地がコールマンで落下、5番手池澤侑紀は無難にまとめる。
第6ローテーション
ゆか 朝日生命
1番手桑原俊、2番手寺尾尚之とミスが続き、3番手山崎塁はラインオーバーがあったが無難にまとめる。4番手岡村康弘もラインオーバーがあったがまずまずの実施。山本翔一も大きなミスなく演技をまとめる。
あん馬 相好体操クラブ
1番手田中康久が交差倒立のあとの旋回で脚をひっかけ落下、2番手石原大、3番手小泉和照は良い実施、4番手宗像陸は数カ所危ない場面があったが踏ん張る。5番手下田悠太は細かなミスが重なりEスコアを伸ばせなかったが大きなミスなくまとめる。
つり輪 清風高等学校
1番手大村幸輝は無難な演技、2番手泉谷敬志がかかえこみルドルフで前に大きくくずれ手をつく。3番手?5番手はまずまずの実施で演技をまとめる。
跳馬 鹿屋体育大学
1番手杉野史堯は伸身カサマツひねり、続く中谷太希、大村仁志はアカピアン、小山仁寛、中嶋洋介はドリッグス。中嶋にラインオーバーがあったが、全員大きなミスなくまとめる。
平行棒 仙台大学
大川翔平、古橋崇志、杉本健太郎と大きなミスなく演技をまとめたが、4番手富澤駿がホンマのあとの倒立で力を使う、さらに屈身2回宙返り下りでしりもち。古谷嘉章は大きなミスなく演技をまとめる。
鉄棒 筑波大学
4番手までは大きなミスなく演技をまとめたが、5番手宮地秀亨がカッシーナ、コールマンを成功するも途中落下。
第7ローテーション
ゆか 市立船橋高等学校
前野風哉、谷川翔と順調に演技をまとめる。3番手谷川航も、入りの前方屈身2回宙返りと最後の後方宙返り3回ひねりで動いたがあとの着地はすべて止める。続く湯浅賢哉、池澤侑紀も若干不安定な着地が見られたが、大きなミスなくまとめた。
あん馬 朝日生命
1番手塚原直也は終末技で若干力を使う実施となったが大きなミスなくまとめる。続く桑原俊も丁寧な実施で良い演技だった。寺尾尚之も若干バランスをくずす場面があったが無難にまとたが、岡村康弘は2回の落下。5番手山本翔一は大きなミスはなかたが、後半動きが詰まった感じだった。
つり輪 相好体操クラブ
チームとして大きなミスはなかったように見えた。5番手の田中康久は力強さを感じさせる演技を見せてくれた。
跳馬 早稲田大学
2番手藤原昇平が足が合わなかったか、かかえこみ側転のようなとび方になってしまい、さらに転倒する大きなミス。
さらに、この種目の全日本チャンピオン小倉佳祐が果敢にロペスに挑んだが前につぶれるような着地となってしまった。
平行棒 鹿屋体育大学
2番手大村仁志が最後にしりもち、続く中谷太希、金田浩斗と良い演技を見せたが5番手小山仁寛が前方かかえこみ2回宙返り下りの着地でしりもち。
鉄棒 仙台大学
1番手大川翔平は順調な実施で演技をまとめたが、続く丁子大樹がコールマン、コバチを成功するも後半大きなミス、古橋崇志も落下があった。4番手古谷嘉章はカッシーナを成功、順調に演技を進め伸身月面の着地も止めたが、5番手杉本健太郎がコールマンで落下。チーム得点を伸ばせず。
第8ローテーション
ゆか 筑波大学
3番手小田勝朗に大きなミスが出たが、他の4人が大きなミスなく得点を重ねチーム得点はキープ。5番手の星野力維は素晴らしい演技で15.550(D:6.8)のこの種目この日の最高点を獲得しチームに貢献した。
あん馬 市立船橋高等学校
1番手谷川翔が安定した実施で演技をまとめると、続く倉島大地、谷川航も良い演技でまとめる。4番手前野風哉も終末技で若干の停滞があったが大きく得点を落とすことなくチーム得点に貢献した。さらに湯浅賢哉もDスコアは若干低い構成だったが実施は良く、チーム得点としてピックアップされる4人全員が14点台を獲得した。
つり輪 朝日生命
チームとして大きなミスなく演技をまとめる。4番手岡村康弘は非常に正確で力強い演技で、本日のこの種目トップとなる15.100(D:6.5)を獲得。
跳馬 清風高等学校
4番手千葉健太がドリッグス、他4人はアカピアン、千葉にラインオーバーがあったが、跳躍自体大きなミスなくまとめた。
平行棒 早稲田大学
1番手竹中貴一が大きなミスを出すが、2番手浅野佑樹が良い実施で立て直す。続く藤原昇平、嶋津尚弥、佐藤紘翔も大きなミスなく演技をまとめる。
鉄棒 鹿屋体育大学
5番手の中嶋洋介がコールマンで落下する大過失を犯すが、1番手大村仁志から、中谷太希、小山仁寛、金田紘斗と大きなミスなく演技をまとめる。
競技が終わり、予選の結果が発表されると鹿屋体育大学チームの選手が歓喜の歓声を上げ、涙を流している選手も見られた。
予選結果
1位 筑波大学      345.450
2位 相好体操クラブ   343.050
3位 仙台大学      342.250
4位 鹿屋体育大学    341.900 以上決勝進出
5位 朝日生命      341.200
6位 早稲田大学     340.300
7位 市立船橋高等学校  340.250
8位 清風高等学校    335.300