第46回世界体操競技選手権レポート1

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現地10月19日、女子ポディウム練習(本会場練習)が行われた.
<1班>
1班は,予定から5分ほど遅れて(9時20分)の開始となった.この班には,日本チームとオリンピック団体出場権を争うであろう,ルーマニアチームとスペインチームがいる.特にルーマニアは,エースであるIORDACHE選手を筆頭に,全選手がトップクラスの演技を披露していた。チームとしては少しゆかで元気がなかったが、跳馬では全員がユルチェンコ2回ひねり、段違い平行棒と平均台では質の高い演技を披露していた。
ウズベキスタンのCHUSOVITINA選手は,跳馬においてローチェを披露した.この取り組みは、FIGからの公式レポートも出され、注目される。
http://www.fig-gymnastics.com/site/figNews/view?id=1339
別のトピックになるが、審判員席の位置が,各種目のすぐそばではなく,今大会は客席前の四方に並べられ、審判員が横一列に並べられる配置となっていた。いろいろ問題点もあると思うが、種目の周囲がすっきりとして観戦しやすい印象だ。今後、この配置が一般化されるのか注目される。あと、この練習中に,天井から照明が落下するというアクシデントもあった.大事には至らなかったが,不安の残る出来事だった.
<2班>
日本チームの登場する2班のポディウム練習は11時25分から始まった.予選当日に向け,日本の全選手が積極的な練習を実施した.杉原選手がゆかと跳馬を除く2種目だけの演技など、けが人を抱えているチーム事情の不安を完全に払しょくできずにいるが、その他の選手は所々でいいところをみせ、調子は上がっていることがうかがえた.そんな日本の練習をじっくり観察するイタリア女子選手たちをみて、オリンピック団体出場のための戦いはすでに始まっている気がして緊張が高まった。ぜひ、団体予選の日にピークを持っていき最高の演技を見せてほしい。
<3班>
日本のライバルと考えられるカナダが登場した.BLACK選手を筆頭に,全選手が迫力のある演技を行った.特に,段違い平行棒と平均台の演技は見ごたえがある.落下も目立ったため,どれだけ大過失を抑えることができるかがポイントとなりそうだ。
<4班>.
イギリスとブラジルが登場.ブラジルは,ゆか,跳馬で高得点を挙げることが予想される実施であった.段違い平行棒と平均台のできばえが決勝進出へのカギとなる様相。オリンピック開催国として何とか団体出場権を獲得するための強化は進んでいるようだ。イギリスは,4種目にわたって印象に残る演技を披露した.特に,段違い平行棒の演技構成に注目したい.マロニーから直接トカチェフやほん転トカチェフをつなげる演技を行うなど,高難度技の実施に加えて効率よく組み合わせ技を行う構成だった。
<5班>
この班には,ロシアとイタリアが出場した。イタリアは日本のライバルの1つに挙げられる。段違い平行棒では雄大な演技を行い,この種目で得点を伸ばすチームであることがうかがえる.ゆか,跳馬は少し苦戦していたが、ミスなくいけば団体決勝進出もみえる力を持っていると思われる。一方,ロシアは今大会でも上位に位置することが予想される演技を披露した.スタート種目のゆかでは、着地の乱れが目立ったり,補助マットや補助をして演技を行うなど、これ以上、けが人を出さない配慮が感じられた。その他の種目については巧みな技さばきを魅せた.エースのKOMOVA選手はゆかの練習を行っていなかったため,個人総合には出場しない可能性が高い.しかし、段違い平行棒,平均台では素晴らしい演技を披露していたため,これらの種目での活躍に期待できる.なお、本練習中に,再び天井の照明の破裂が発生した.跳馬の着地マットの上部であったため,イタリアはポディウムトレーニング開始が10分ほど遅れることとなった.
<6班>
ドイツとポーランドが登場した.団体での予選通過を狙うドイツはSEITZ選手がチームをけん引する.段違い平行棒では「デフ」を構成しないなど、安定度を重視したものに変更。大技でもミスが出ればそれがリオデジャネイロオリンピック団体出場を逃すことにつながることを感じているからの取り組みだと感じた。8位以内を狙う国々の戦いは大混戦を予感させ、本日のすべての練習が終了した。