2018アジア大会・女子予選 兼 女子個人総合決勝レポート

報告者:日本体操協会広報委員会

 

アジア大会は8月21日(火)に女子予選 兼 女子個人総合が行われ、日本女子は第1班に登場。日本と争うことになるであろう北朝鮮と韓国が第2班、そして、団体と個人総合での優勝候補の筆頭である中国は最終の3班での演技となった。

 

段違い平行棒

1番手の湯元ゆりか選手は緊張もあったが何とか通して12.250。続いての中路紫帆選手はマロニーで落下があり11.750。中村有美香選手は落ち着いた演技で13.300。内山由綺選手はパクからの“チャウひねり”(シュタルダーから背面とびだし1/2ひねり)が通って13.700。1種目目としては良い滑り出し。

 

平均台

1番手の中村有美香選手は、ジャンプが思うようにつながらないなりにも通して12.100。塙颯香選手は、後転とび連続から伸身宙返りで落下、最後の3回ひねりも蹴りが合わず失敗があって11.100。少しのリズムの狂いから大きく崩れるのが平均台。内山由綺選手は入りのロンダート伸身宙返り片足着地と交差輪跳びで落下し、悔しい11.350。中路紫帆選手は段違い平行棒での借りを返すかのような意地を見せ、素晴らしい出来栄えで13.050。

 

ゆか

最初の湯元ゆりか選手は無難にまとめて12.400。塙颯香選手も踏ん張って12.600。中路紫帆選手は美しい体線を生かしたエレガントな演技で会場を魅了して13.150。最終演技者の内山由綺選手は平均台で痛めた左足小指の影響があり、2回ひねりから前方宙返りとターンでミスがあり11.100。

 

跳馬

中村有美香選手、中路紫帆選手、内山由綺選手ともユールチェンコ1回ひねりをまとめて13.350、13.300、13.400。最終演技者の塙颯香選手は、ユールチェンコ2回ひねりを温存してユールチェンコ1回ひねりを行い12.700。2本目の屈身ダブルハーフは13.150であった。

 

今日の結果で争われる女子個人総合は中国のCHEN Yileが55.950で優勝した。2位は54.550で中国のLUO Huanが入り、3位は53.600で北朝鮮のKIM SuJongとなった。日本は中路紫帆選手が6位、内山由綺選手は11位となった。

団体予選は、166.100で中国が1位通過。続いて2位は158.500で北朝鮮、3位は155.300で韓国、日本は153.950で4位通過であった。

全体を通して厳しい戦いであったが、若手にとっては団体戦の戦い方、国際舞台の良い経験となった。平均台で負傷した内山由綺選手であるが、医師の診断の結果、脱臼と剥離骨折であった。現在、予選4位。明日は決勝。開き直った日本の演技がどこまで通用するか、不屈の精神で挑むつもりだ。

種目別決勝には、段違い平行棒で内山由綺選手と中村有美香選手。平均台に中路紫帆選手。ゆかには中路紫帆選手(予選1位通過)と塙颯香選手が出場する。