日本体操協会日本代表新体操強化体制について
この度は,本会新体操強化体制に関する一部メディアの報道により,関係者にご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。なお,公開された内容は,今後の本会新体操の強化体制並びに関係各位に影響を及ぼすと判断しましたので,下記の通り,現時点での情報を公開させていただきます。
記
◆経緯説明
1.2025年2月末 新体操日本代表団体チーム選手側より出た組織体制、身体ケア、心理サポートを含むサポート体制についての要望が示される。
2.選手側から要望が出た事を重視し,即日,水鳥寿思ハイパフォーマンスディレクターと橋爪みすず副会長を関係者の対応窓口に選任。強化活動を続けながら,要望された内容の情報整理と関係者、選手等の意見を交わし、強化体制自体の見直しを進める。
3.選手側から出た要望の一部を第三者的にJOC弁護士にも確認。調査等をする場合は人権擁護、当事者保護の観点から当事者の意向の確認及び同意を持って進める必要があることのアドバイスを受ける。関係者に弁護士の見解を報告。
4.海外遠征終了後、当事者から現時点で一部要望の調査については実施を希望しない意思を確認したことから、事案の性質に鑑み、人権擁護、当事者保護 の観点から本格的な調査開始を保留とした。ただし、今後においても状況に応じて適時適切に対応する方針に変わりはなく、その方針を関係者に伝える。
5.今回の件は、調査自体は保留としたものの、本会としては、選手たちのサポート体制の不足、組織ガバナンスの問題としてとらえ、新しいスタッフを加えた新組織体制を構築。GMによる定期的な個別面談やチームビルディング、AMによる選手指導者に対する助言、審判本部や関係部署の協力など日本体操協会全体で強化を支える体制にて8月の世界選手権まで取り組む。
6.新しい組織の効果検証を8月の世界選手権の後に行った結果により、抜本的な再構築も含め強化体制を見直す。本件を2025年5月17日の臨時業務執行役会議に諮り承認を受け,新体制の記者発表。
◆新体操強化本部について
新体操日本代表団体チーム強化体制の組織ガバナンス再構築を図るため,現在強化担当責任者の水鳥寿思ハイパフォーマンスディレクターを2025年の世界選手権まで暫定的にゼネラルマネージャーに任命,山﨑浩子前強化本部長をアシスタントマネージャーに任命。審判本部、コーチ育成部などの連携を含めて対応することを2025年5月17日に開催した臨時業務執行役会議にて決議。
<ゼネラルマネージャーの任務> 決裁責任者、強化本部の統括、関係各所との調整
<アシスタントマネージャーの任務> ゼネラルマネージャー、強化本部長、選手のサポート
新体操新強化本部体制
ゼネラルマネージャー(GM):水鳥寿思
強化本部長:村田由香里
アシスタントマネージャー(AM):山﨑浩子
強化本部:熨斗谷さくら、皆川夏穂、清水花菜、曽我部美佳ほか
◆おわりに
関係者が同じ目標に向かって進んでいるにもかかわらず発生した今回の事態は,組織ガバナンスを徹底的に見直すことを最優先課題として取り組んでいる途中経過となります。関係者間での意見交換は継続し,よりよい組織になるようご理解ご協力いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。