スポーツ選手活用体力向上事業報告:東京

1)講師 笹田弥生
2)場所 東京都江東区第5大島小学校
3)期日 平成24年9月10日(月)
4)対象 5学年生 77名
5)趣旨
 高学年に入り、外で積極的に体を動かす子が少なくなってきた。また、苦手な運動に対し抵抗感を強く感じるようになってきている。そこで、スポーツ選手の講話・実演・指導等をとおして運動の楽しさや努力することの大切さを知り、子どもたちが今後、体力向上への意欲を高め、自主的に運動を行うきっかけをつくることを目的とする。
6)事業内容(プログラム) 
 10:30 開会行事(副校長挨拶、講師紹介)
 10:40~ 講話「夢に向かって努力することの大切さ」
 11:00~ リズム体操
  器械運動に必要な柔軟性・姿勢・体つくり姿勢等
  マット運動  動物歩きを取り入れて、高低差を利用するため跳び箱1段を置いて、前転系・後転・開脚飛び越し・飛び前転など
 12:10 終了挨拶・各クラス毎に記念撮影
 12:40~ 5年1組にて給食を一緒に囲む。
7)報告・感想 
 都営新宿線で新宿から30分ほどの都内の5学年2クラスの小学校での体操教室だった。当日は、まだ8月と変わらない日差しの強い気温の高い日の教室となったが8月27日から2学期がすでに始まっていたので、子供たちはしっかりと教室に集中してくれた。比較的、体格が小柄な5年生が多く体力的にはやはり少し物足りなさを感じた。
 講話では、ロンドンオリンピック後でもあるので体操競技の印象も残っているようで、器械運動と体操競技の関係もすんなり理解できたようである。
 リズム体操は、楽しく緊張をほぐすのにも役立ち、その後のマット運動へスムーズに進むことが出来た。はじめに両手を着き体を支えることの重要性を、正座からお尻を上げてしっかりと加重することを確認した。その後四つん這い姿勢、足首柔軟、前屈を全員で行った。
 マットは短マットをつなぎ合わせて、出来るだけ多く動けるよう10列で行った。前転は比較的多くの子供たちが難なく立ち上がるまで出来る形であったが、後転では首の柔軟・全体の回転不足で困らないよう、高低差を利用した跳び箱1段から挑戦したが慣れない後ろへの回転で、恐怖心を抱くのか飛ばしてしまう消極的な子供たちも数名見られた。教室では、1時間内で一気に進んでいるので今後このような形式で授業でも器械運動を積極的に行い、後転が鉄棒の逆上がりにもつながっていくことを説明し、今後さらに続く器械運動への挑戦に期待をつなげた。
 そして、器械運動が非日常的な運動であるため、普段からいろんな運動を経験しておくことも重要であることを伝え、生活の中に多くの重要な姿勢があることも理解させることが出来た。技の出来る出来ないが、はっきりしている器械運動だからこそ、どんな形でも努力の結果、「出来た!」と喜べる経験を多くして欲しいと願う。