スポーツ選手活用体力向上事業報告:東京

1)講師 笹田弥生
2)場所 東京都江戸川区南篠崎小学校体育館
3)期日 平成25年1月19日(土)
4)対象 6年生116名
5)趣旨
 心身ともにたくましい子どもを育てるための指導法の工夫」をテーマに校内で体育の研究を行っている。運動を楽しむ子どもが増えてきているが、主体的に、日常的に運動する習慣をつけていくことが課題である。トップアスリートの実演を見たり、一緒に運動したりすることで運動に興味を持ち、楽しさを味わうことで自ら運動する子どもが増えると考える。
6)事業内容(プログラム)
 8:45~教室開始 ①開会行事
 8:50講話「スポーツの楽しさ」について
 9:05実技指導
 ①ウォーミングアップ~リズム体操
 ②基本的な運動支持の重要性(正座腰上げなど)
 カエル足叩き、カエル倒立
 ゆりかご転がり起き、柔軟
 ③マット運動四つんばい姿勢で多く動きながら
 前転、後転を中心に跳び箱3段の高低差を利用して種類多く行った
 ④クーリングダウン
 10:20閉会行事
 10:25教室終了
7)報告・感想
 1月14日の関東地方の大雪の影響のまだ残る寒い日の教室であった。が子供たちは半袖の体操着で楽しそうに実技講習を受けてくれた。始まりの講話は寒い体育館で体を小さくしながらも静かに聞いてくれていた。体が冷え切らないよう出来るだけ短めに器械運動の発展である体操競技の紹介や、自身の子供の頃から夢中になったオリンピックを目指して練習に取り組んできた日々、そして今でも続く体操への愛着など、日常で経験できない特殊な運動の楽しさを話した。
 ウォーミングアップでは、音楽に合わせたリズム体操で体をほぐし暖めた。少し慣れないタイプの運動ではにかみながらの子も見られた。基本運動では、支持の重要性をハイハイからの発展を追って尻上げ連続や、カエルの足叩きなどを楽しく行った。カエル倒立はまだうまく出来なくとも数を増やそうと挑戦することが倒立の上達や体を強くすることに繋がることを説明した。柔軟ではとる姿勢によって簡単に出来なくなるなど、自分の体の硬さに改めて気がつく子もいたようである。普段から姿勢に注意して生活してもらいたい。マット実技に移ると時には積極的にあるいは勇敢に課題に取り組む姿勢が多く見られた。今回、高低差を利用しての前転や後転では回転の過不足で横にずれたり、落ちたりと失敗経験も多く見られたが、取り組み自体は長期的に行われなければならないものである事を伝え、しっかりと手がつけること、支持力をアップする事で日常生活における転倒等による怪我予防等にも役立つ事を伝えた。跳び箱の利用では、開脚とび・閉脚とびにとどまらず、台上前転・後転・飛び越し前転等で利用した。
 当日は土曜公開授業の一環で行われたため、保護者の協力や見学も多く見られた。寒さの予想されたこの日のために大型のストーブを設置していただき、子供たちも快適に体操教室に取り組む事ができた。116名と人数も多い中、十分な時間はありませんでしたが今後の取り組みに役立つ貴重な経験であった事を願います。卒業しても中学校でさらに技と体を磨いてほしいと祈ります。校長先生はじめ、関係者の皆様ありがとうございました。