静岡県沼津市立香貫小学校ふれあい指導

 開会行事は、3年、5年、6年の計298名に挨拶をして10分程度自身の経験談を講話した。その内容は、あきらめない克服の心・考えることの大切さ・挨拶の重要性の3つについて説明した。その後、模範演技を披露し、運動のコツ、体の使い方についての理解を深め、体操は様々なスポーツの基本になることを伝えた。
 次に、回転感覚向上リズム体操プログラム‘大きなロケット発射前’で準備体操を行った。
 その後、学年で分かれ、3年生93名、5年生99名の実技指導を順に行った。プログラムは、一斉指導型のボディーコントロールトレーニング(体の使い方、運動のコツを理解する)を25分程度行い、最後にマット運動で15分程度、前転、後転、側転の指導を行った。
 今回の事業を通して私が子どもたちに最も伝えたかったことは「何事も簡単にあきらめないという精神力が大事」という点である。
 プログラム終了後、小学6年生のクラスで昼食を共にした。様々な質問があったが、特に興味深かったのは、ある少年が私に「どうすれば辛い練習を乗り越えられるか?」と尋ねたことである。私は「最後は何事も精神力だ」と説いた。非常に素朴で純粋な子どもが多く、初初しい限りであった。
 今後も、このような企画を通して、体操が様々なスポーツの基本となることを啓発していきたい。また、体力の向上のみならず、実は心のトレーニングにもなる‘克服のスポーツ’という真髄を多くの子どもたちに伝え、逞しい子どもたちが増加してくれることを望む。
 近い未来に、この中からトップアスリートが出現してくれることを願い、また、生涯体育の方向性を示すきっかけになれば幸いである。