北京オリンピック新体操予選2日目レポ

報告者:

 8月22日、北京工業大体育館で新体操予選2日目の競技が行われた。1日目に行われたロープの種目と2日目のフープ&クラブの種目の合計得点により決勝進出8チームが決定する。この決勝目指して各チームはエネルギー溢れる演技で熱い戦いが繰り広げられた。
 試技順1番で日本のフェアリージャパンが登場した。これまで2年以上の合宿生活をして、共にこの北京オリンピックを目指して練習を積んできた力を発揮しようと気迫みなぎる演技となった。スタートの技も決まった。オリジナルの技も見事に成功。順調な演技であったが、その後の交換で受けをミスして、場外に手具が出て、予備の手具を使用してしまう大きなミスを出してしまった。得点15.425。不本意な状況で日本の決勝進出は後続のチームの演技に委ねることになった。
 イスラエルが個性ある演技、交換やラストの難しいコラボレーションを決めて16.225点をマークした。イタリアは独創性のあるコラボレーションで芸術点を決めた。手具を足で行う技、投げの連続などを正確に決め、17.325点を獲得した。中国はスピードのあるエネルギッシュな演技、5人の選手の能力も優れ、プレッシャーにも負けず見事な演技を披露した。1日目4位と出遅れたロシアは優れた運動能力を発揮して、迫力ある中にも正確な演技を見せ、複雑なコラボレーションも成功させて、17.700点という高得点を出した。トップをいくベラルーシはミスのない安定した演技でロシアを抑え、予選トップ通過を果たした。
 2日目の予選結果は1位ベラルーシ、2位ロシア、3位中国。日本は8位アゼルバイジャンの31.450にわずか0.600及ばず10位となり、決勝進出を果たせなかった。オリンピックの大きな舞台で世界の強豪の中、各チームがそれぞれの個性ある構成、巧みな手具操作や、コラボレーションなど見ごたえある演技を見せてくれたと思う。日本も決勝進出できなかったことは残念だが、選手みんなで力を発揮した健闘を称えたい。