第61回全日本新体操3日目女子レポート

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 7日、全日本新体操選手権最終日は種目別ファイナルが行われ、個人総合優勝の日高舞(東京女子体育大学)が圧倒的な強さを見せ、全種目制覇。完全優勝を果たした。
 どの種目ものびのびと生き生きとした演技。投げ技にもまったく躊躇がなく、難度もがっちりと見せてきた。難しい技をこなしている割には、危なっかしさもなく、乗りに乗っている演技だったと言えよう。
 最後の種目のリボンでわずかな操作ミスはあったが、全体的には本人も満足のいくもので、4種目を終えた日高はガッツポーズも見せた。
 点数的にも他がまったく及ばないほどで、日高の強さの半面、2番手グループの奮起が望まれる。来年はルールも変わり、誰にでも上に行くチャンスがある。日高をおびやかすような存在が早く現れてほしいものである。
 団体は、昨日20連覇を果たした東京女子体育大学が今日も完成度の高い演技を見せた。交換の若干の移動はあったが、素早い処理で事なきを得、最後までエネルギッシュな演技で観客を魅了した。
<日高コメント>
 疲れもありましたが、同じ所属でリザーブで種目別に出られない選手もいたので、その選手たちにパワーをもらってがんばりました。今日もパーフェクトをめざしていて、リボンで少しミスが出てしまいましたが、出来は良かったと思います。
 この全日本を迎えるまで、まわりから”優勝”という言葉を言われ、自分でもノーミスでやれば優勝できると思っていたので、個人総合ではやっぱり多少は緊張しましたが、今日は自分が楽しんでやれば観客も楽しんでくれると思ってやりました。楽しかったです。
 課題は、来年ルールが変わるので、手具操作や投げ技を、新種目のボールも含めて、研究して練習していきたいと思います。
 海外の選手は発想が豊かで、こんな手具操作があったのかというものをやるので、私も、練習じゃないときや遊んでるときなど、いろんな発見をしながらやっていきたいと思います。私はそれほど手具操作が器用ではなく、ひとつの技ができるようになるまで時間がかかるので、この冬はがんばって練習したいと思います。