世界新体操選手権大会日本代表第二次選考会1日目レポート

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 5月5日、世界新体操選手権大会日本代表第二次選考会 兼 ユニバーシアード大会新体操日本代表決定競技会が代々木第一体育館で開催された。
 個人競技は前半2種目(ロープ、フープ)が行われ、全日本選手権の覇者・日高舞(東京女子体育大学)が、他を大きく引き離し、前半トップに立った。
最 初の種目ロープでは、横に脚を上げたバランスでかかとが早く着いたことと、直後のロープのくぐり抜けでロープが脚に引っかかってしまったことをのぞけば、1種目目をうまくまとめた。
 つづくフープでは、難度の精度や手具操作の精度も良く、ダイナミックな演技が光ってただひとり25点台に乗せ、ガッツポーズも飛び出した。
 2位につけたのは井上実美(飛行船新体操クラブ)。ロープでは中盤、若干の操作ミスがあったが、フープでは感情豊かに演技し、安定した身体の軸をもって、張りのある演技を見せた。
 3位に僅差で大貫友梨亜(東京女子体育大学OG)も庄司七瀬(東京女子体育大学)も、持てる力を出してユニバーシアード日本代表入りに好位置につけている。
 ほかにも中津裕美(東京女子体育大学)や穴久保璃子(イオン)らが、ハイレベルの難度をこなしてエネルギーを感じさせた。
 団体競技はフープ5の種目が行われ、東京女子体育大学がいくつかミスはあったもののパワー溢れる演技でトップに立った。
 明日は個人競技後半2種目(ボール、リボン)、団体競技はリボン+ロープが行われ、ユニバーシアード日本代表が決定する。
■日高舞コメント
 試合が続いたりブルガリアに留学していたりで、身体の調整がうまくいかずにコンディションが悪かったので、ロープの最後のジャンプが跳べるか不安でした。ですからいまは2種目を終えてほっとしているというのが正直な気持ちです。
 1種目目を終えて、フープはティエ国際競技会でもファイナルに残った種目なので、みんなにも楽しんでもらいたいという気持ちでした。
明日の種目も自分の見せ場がふんだんに盛り込まれているし、難度のレベルや、難度中の手具操作なども難しい作品だと思うので、そこを見てもらいたいのと、今日のようにのびやかに演技できればと思います。