イタリア新体操国際現地レポート3

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ペサロ大会最終日の種目別ファイナルは、失敗選手権のような感じとなってしまった。
リボン&フープに出場した日本(フェアリージャパンPOLA)であるが、1番手に登場したスイスと同じくミスが相次いだ。
最初の連係はうまくいったと思ったら、キャッチでリボンが他のリボンに触れ、投げが定まらなくなり、リボンとフープが絡んでしまう。やっとほどいたと思ったが交換がきちんと行えず、続く連係もできない。パンシェターンも決まらず、次々と連鎖して、やっと落ち着いたのは中盤から。フープにリボンが絡んでほどけない箇所が出て、落下というより絡まりでのミスで、前半から中盤は全く何も見せられなかった。後半はどうにか取り戻したにせよ、22点台だったのが不思議なくらい、ミスが多すぎた。
しかし、スイスや日本だけでなく、この日のファイナルは何かがおかしかった。まともにやったのはイスラエルと、どうにかまとめたドイツのみで、ロシアやベラルーシ、そしてイタリアまでもが落下ミスを犯し、どの国も落下やからまり、キャッチでの大きな移動などで、ファイナルと呼ぶにはお粗末な演技となってしまった。
フープとリボンを構成上絡める演技が多い国は失敗し、そういった構成にしていないイスラエルは手堅さで3位に食い込んだ。
日本チームはまだまだ良いときと悪いときの振り幅が大きい。今後、試合での失敗をクリアしていく過程の中で、あまりにも実施減点が大きい箇所は変更せざるを得ないだろう。
それでも、ミスをしないときの得点は、昨年よりずいぶんと上がってきた。いまのうちに試合で出てくる失敗を数多く経験し、それを練習でクリアすることで安定性を増していきたい。
結果