W杯ポルトガル新体操国際現地レポート

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現地4月28日、W杯ポルチマン大会(ポルトガル新体操国際)一日目、団体総合ボール5が開催された。
試技順一番に登場したのはブルガリア。1カ所落下ミスがあったが全体的には作品の良さが際立ち、26.500とまずまずの点数を得た。
ブラジルはほぼミスのない演技だった。美しい音楽に乗せ、イメージチェンジをはかってきた印象である。24.925。
今季初顔合わせのギリシャは、キャッチでの移動が見られた。また選手の質という点で中堅国の中では劣っており、難度がみえづらい。24.750。
試技順4番で登場した日本(フェアリージャパンPOLA)。最初の交換が短くなり、直後の2回目の交換の6mが切れた。リスクのもぐりが遅れた箇所や後半のミックスや交換でキャッチの移動があったが、全体的には落ち着いて対処していた。ロシア・ニジニノボゴロド大会に続いて26点台に乗せるであろうと思っていたが、得点は25.700。A(芸術)は9点に乗せ、E(実施)の8.6、D2の8.3も妥当と思われたが、D1だけが7.8と非常に厳しい得点。聞けば、そり系のジャンプをとらなかったということだが、これまでとっていたものが突然とられなくなるという試合の厳しさを痛感した。
続くベラルーシは3カ所の落下ミス。キャッチでの移動も多く、シンクロナイズされていない箇所も多数あったが26.000。日本も、3カ所ミスしても26点を乗せられるようになりたいものである。
イタリアはラストに小さな落下があったが、そのほかは安定した演技であった。とくに中盤には、絶対にピンポイントで投げなければ成功しない技があり、構成の流れがすばらしい。27.200。
フランスはほぼミスのない演技。移動もほとんどなく美しい演技を見せた。まだ多少青い(若い)感じはするが、D2も見えやすく26.125。
イスラエルは相変わらずの手堅さで26.900。
そしてロシア。イタリアと同じように複雑な連係を次々とこなす。ロシア・ニジニノボゴロド大会で場外していた足転がしの技は変更したため、危険な箇所が少なくなったことで落ち着いた演技であったと思う。イタリアと比較すると難度の精度が高く、伸びやかで非常に美しい。ロシアにミスがなくなってくると、イタリアとしては打つ手がない気がする。28.400。
初顔合わせのスペイン。非常に連係に工夫が見られた。スペインの情熱を存分に表現し、25.500。落下があったため得点は伸びなかったが、日本にとっては怖い存在がもうひとつ現れたという印象であった。
ラストに登場したウクライナは以前より団体らしくなってきた。身体能力も高く非常に美しい。ただキャッチに移動が多く25.150。
今大会はドイツ、中国が参加していないが、中堅国の争いはさらに激化してきた。日本は前回大会からコンスタントに力を出すことができるようになってきた。動きも美しく、存分に戦えていると思う。
しかしここからはより正確な実施が求められる。投げの精度を上げ、D2においてもひとつとして取りこぼさないという姿勢が重要である。そして今回ばっさりと切られた難度は、厳しい目で見ても取らざるを得ない難度に変更する必要があろう。
団体総合リボン&フープは一日おいて30日に開催される。
1日目
1位ロシア
2位イタリア
3位イスラエル
4位ブルガリア
5位フランス
6位ベラルーシ
7位日本
8位スペイン
9位ウクライナ
10位ギリシャ
11位ポーランド
12位オーストリア
13位アメリカ
*スイスはリボン&フープのみ参加。