第34回世界新体操選手権大会レポート1

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現地9月7日、世界新体操選手権シュトゥットガルト大会が開幕した。初日に行われたのは個人総合予選1種目目。日本からは早川さくらと皆川夏穂が出場し、ボールからのスタートとなった。
まずは皆川のボールは、非常に繊細でありながらボリュームのある演技をした。DERのキャッチを足ではなく手でキャッチした箇所もあったが、予選での落下ミスは命取りとなるため、賢明な判断であったろう。終始落ち着いており、出だしとしては良い演技であった。しかし、演技の動き出しが早かったせいか、タイムが1分32秒となり、0.1の減点が出てしまった。16.550
早川も冷静な演技を見せた。カザン大会やポディウムトレーニングのときも出だしのMで引っかかっており、心配されたが、少しボールが前に流れたもののキャッチ。アチチュードのローテーションも3回転に乗せ、動きのつなぎもスムースであった。ラストのDERが少し真上ぎみに上がり、足でキャッチするところを、手でのキャッチとしたが、危ない箇所は欲張らずに対処していくことが重要である。17.016
今日は第1種目めということで、多くの選手に緊張が見られた。特にロシアのMAMUNは、ボールの出だしの転がしから硬さがあり、前半のDERで落下。17.833
ベラルーシのSTANIOUTAもボールのMのキャッチが乱れ、ラストの座での視野外手以外のキャッチもやらずに、そのまま手でキャッチした。17.383
そんな中、左足の故障で心配されたKUDRYAVTSEVAは、出だしのバランスをかかとつきのものにレベルダウンしたが、あとは何の問題もなく、いつも通りの神技を披露した。18.933
ウクライナのRIZATDINOVAもダイナミックな演技で18.366
メダル獲得を狙う韓国のSONは、フープでのMGキックの終末が少し乱れたが大きなミスはなく、17.933。安定した力を見せている。
明日は2種目めが行われるが、早川と皆川はフープの演技となる。1日に1種目しか行われない競技システムは、精神的疲労を生む。集中力を持続させていけるかがカギとなるであろう。
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