2016新体操W杯ブルガリア大会レポート2

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5月28日、W杯ソフィア大会2日目は、個人総合後半と団体総合後半が行われた。
<個人総合後半 クラブ、リボン>
早川さくらはリボンの種目から。出だしの足蹴りのDERが大きく飛びすぎ、数歩走ってキャッチ。その後もアチチュードローテーションの揺れや、エカルテのバランスが決まらないなど、Dに不安定さが出て16.850。
しかし、クラブの種目は、持ち替えしながらのジャンプが甘くなったが、全体的に強さもあり、17.500。ジャンプの踏切が、重心が前に行きすぎているように思うので、調整が必要であろう。
早川は合計68.200で16位。
皆川は後半種目を棄権したが、前半戦は8位であり、フープもボールも種目別決勝に残れるラインに位置した。大きなミスさえしなければ、ベスト8には入れる力はついてきたと言えよう。
早川はボールとクラブで、種目別決勝に出場する。
個人総合1位はロシアのKudryavtseva。昨日のフープのミス以外は、危なげない演技で、ただ一人19点台に乗せた。合計75.750
熾烈を極めたのは2位争い。韓国のSonはリボンの種目で、腕転がしのあともたつき、最後のDERも投げすぎた。うまく対処したので大きなミスにはならず、18.400。
クラブは会心の出来で18.600。合計74.250
対するウクライナのRizatdinovaのリボンは、ローテーションにいつもの正確さがなかったが、18.650。しかし、クラブでは最初のバランスのポーズをとっている最中に曲がなってしまい、そのままバランスで待つ形となった。曲が止まり、最初から音楽をかけられるまでだいぶ時間があり、足の上に乗せたクラブをバランスでキャッチする技で落下。18.200。合計74.250
Sonの合計は74.200で、Rizatdinovaがわずか0,05差で2位、Sonが3位となった。
4位、5位はロシアのAverina姉妹(双子)。6位に地元ブルガリアのVladinovaが入った。
<団体総合後半 フープ&クラブ>
1位はロシア。前半の投げは移動があったが、うまく処理していた。ラストの投げも大きすぎて危うく場外するところだったが、こちらも場外ラインギリギリでキャッチし、18.650。合計37.100
2位はブルガリア。地元の声援に後押しされて、迫力満点の演技であった。18.400。合計36.800
3位はベラルーシ。大きなミスはなく、今日の種目だけで言えば2位に位置する。18.450。合計36.650
4位はイスラエル。細かい連係もスムーズに次々と行った。18.250。合計36.150
イタリアは出だしの連係で落下。パンシェのローテーションも1人の選手が完全に崩れた。中盤から落ち着いたが、17.400。合計35.400で5位に沈んだ。
6位はウクライナ。
日本はこのあとの大会、スペインのグアダラハラ大会に出場する。
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