Chacott CUP第36回全日本ジュニア新体操レポート②男子団体

報告者:男子新体操委員会

11月16日から18日まで群馬県高崎アリーナにて開催された第36回全日本ジュニア新体操選手権大会の熱戦が無事終了した。大会3日目に行われた団体競技では、各県の予選を勝ち抜いた全国のジュニアの精鋭達が見事な演技を披露してくれた。
本大会は小学校4年生から中学校3年生までに出場資格が与えられるため、発育過程にあるジュニアの選手たちは、あどけなさの残る選手から少し大人びた選手までバラエティーに富んだ演技を見ることができた。

今大会の団体競技の激戦を見事に制したのは岡山県の井原ジュニア新体操クラブであった。
21チーム参加の中で16番目に登場した井原ジュニア新体操クラブはチームの特色である美しい徒手運動と柔軟性を武器に見事3分間演じきった。井原よりも先の8番目に登場した昨年の覇者で現在2連覇中の神埼ジュニア新体操クラブが高いタンブリング力を生かしたスピード感の溢れる演技で15.800の高得点を出した。会場の雰囲気は「神埼の3連覇達成か?」との流れの中で井原ジュニア新体操クラブはそのプレッシャーをはねのけて15.850を叩き出し0.05の僅差で第29回大会以来の優勝を勝ち取った。

この結果、優勝は井原ジュニア新体操クラブ、第2位は神埼ジュニア新体操クラブ、3位は青森山田中学校/BLUE TOKYO KIDSであった。
青森山田中学校は個人でも上位に団体のメンバーが入賞していることもあり、高いパフォーマンスが期待された。その期待通り大きな体を生かしフロアを縦横無尽に駆けまわるその躍動感は上位2チームにも引けを取らないものであった。このほかにも上位入賞こそ果たせなかったが、各チームの洗練された演技構成は男子新体操の素晴らしさを味わうに充分な大会だったと感じている。

今後もジュニア世代の選手たちの育成に力を入れることにより、男子新体操を未来へつながるスポーツに押し上げるものと信じ、指導者の皆様には力注いでいただけることを期待したい。