2019新体操日本代表選考会・レポート④(個人)

報告者:広報委員会 藤野朱美

【ジュニア個人】2日目クラブ・リボン

1位は喜田未来乃選手。
昨日の結果は2位であったが、今日は逆転1位通過を果たした。クラブではADで落下ミスが生じたが、1つ1つ丁寧に演技を行う。その後は大きなミスなく纏める。リボンは軽快なリズムに乗せて表現力豊かに舞う。大きなミスなく最後まで演技を終える。
クラブ13.300 リボン13.600 総合得点56.100

2位は鈴木菜巴選手。
クラブ、リボン両種目で落下ミスが生じてしまった。落下ミス以外は非常に明確な難度要素の実施であった。
クラブ12.300 リボン11.900 総合得点54.250

3位は生野風花選手。
クラブでは2回落下ミスが生じた。リボンはクラブでのミスを挽回する演技で、伸びやかにミスなく終える。
クラブ12.200 リボン13.400 総合得点53.900

4位は田口久乃選手。
エネルギッシュで弾けるような演技が印象的。クラブでは落下ミス1か所以外はプログラム通りの演技をこなす。リボンも遠くで扱われ、難度要素も明確に評価できた。
クラブ12.850 リボン12.400 総合得点50.400

喜田未来乃選手が第1回世界ジュニア新体操選手権大会に選考された。そして上位4名が第17回アジアジュニア新体操選手権大会の代表に選ばれた。ジュニアの成長期でもある選手たちには、今の自分達の課題と向き合い、世界、アジアの舞台で次に繋がるいい経験をして欲しいと願う。
団体は1月に結成されたジュニアTAチーム(選抜チーム)が出場する。

【シニア個人】2日目クラブ・リボン

1位通過は柴山瑠莉子選手。
前半2種目も1位で通過した柴山選手は、プレッシャーのかかる中力を出し切った。メンタル面での成長が感じられた。クラブでは間髪入れずに演技構成に組み込まれている難度要素を確実に成功させ、表現力豊かに演じた。演技終末のキャッチを音楽と同時にピタリと決め会場が沸いた。
リボンは表現力にも磨きがかかり、ロシア民謡の音楽でリズミカルに演じる。演技中盤のADで落下ミスが生じたがすぐに取り戻し演技を纏めた。
クラブ17.600 リボン15.900 総合得点68.450

2位通過は猪又涼子選手。
両日ともに躍動感あふれる演技で観客を魅了した。クラブでは落下ミスが生じたが、その後引きずることなく最後まで明確に演技を纏め上げた。リボンではDERでキャッチの際場外に出てしまったが、演技全体を通して難度要素も明確に見えリボンも終始よく動いていた。投げの際、リボンが少し遠くへ飛んで行っても即座に対応しミスに繋げない。熟練度を感じた。
クラブ15.350 リボン15.550 総合得点65.050

3位通過は立澤孝菜選手。
昨年は怪我で悔しい思いをしたが、その悔しさをバネに見事代表入りを果たした。昨日は5位からの巻き返しであった。関節可動域が広く身体難度要素は明確である。クラブでは回転軸がしっかり取れていたのでローテーション難度はとてもクリアな実施であった。両種目で落下が生じたが、それ以外の難度要素は明確な実施であった。
クラブ15.300 リボン14.900 総合得点63.450

4位は山田愛乃選手。
今シーズンよりシニアに上がり初めての国内の大会であった。持ち前の明るさとチャーミングな笑顔で2日間を通して会場を沸かせた。昨日の2種目はミスもなく纏め上げたが、クラブではミスが目立った。最終種目のリボンは大きなミスなく纏め上げた。これからがとても楽しみな選手の1人である。
クラブ13.550 リボン15.250 総合得点63.100

柴山選手はユニバーシアード候補選手及びアジア新体操選手権大会の代表、そして世界選手権大会の国内補欠。猪又選手、立澤選手、山田選手はアジア新体操選手権大会の代表となった。
それぞれの大会に向けて、さらに練習を重ね心身ともにベストの状態で臨んで欲しい。

大会情報・結果