新体操W杯バクー大会2022レポート1

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

4月22日、W杯バクー大会 1日目

【個人競技】
・喜田純鈴
今大会から参加の喜田であったが、試合一本に集中する力はさすがベテラン選手であり、2種目とも大きく崩れることなくまとあげた。新ルールとなり、新しく挑戦しているコンバイン難度を減点なくやり切れるかが今後の課題である。また芸術点をあげるために、スピードの変化、動きの緩急をいかに出していけるか、また彼女の良さをどのように生かした構成にするかなど、まだまだ伸びしろが多いように感じる。

フープ D 14.00(Body8.9 App5.1)A 8.00 E 8.55 P0.00 計 30.550 全体7位 決勝進出
ボール D 12.70(Body7.3 App5.4)A 8.20 E 8.750 P0.00 計 29.650 全体11位

・山田愛乃
ソフィア大会を経て、音のアクセントに合わせること、またフォーメーションなど動きの大きさについては進歩が見られた。しかしながら、世界の舞台ではDB,DA共に粗削りな実施が目立ち、どの評価項目にも減点が響いてしまっていることは否めない。
点数を伸ばすためには、ミスのない演技と共に意識の行き届いた身体の使い方をすることが必須である。

フープ D 9.40(Body6.10 App3.3)A 7.15 E 7.15 P0.00 計 23.700 全体36位
ボール D 9.50(Body6.00 App3.5)A 7.60 E 8.40 P0.00 計 25.500 全体29位

【団体競技】
ソフィア大会を終え、取りの加点がより確実に見えるよう、加点方法やフォーメーションなどを変更し、0.1の加点にこだわりノーミスを出す練習を積み重ねてきた。その結果、前大会よりも大きく点数を伸ばすことが出来た。
しかしながら、一箇所交換で落下ミスがあり素早く立て直したものの、続く連係も一名関わりが不明確になり点数を得られなかったこと、また身体難度でも、コンバイン難度、パンシェターンにおいて予定していた価値点よりも低い価値での実施となったことは痛いところである。
何より、同じようにミスをしている上位3ヵ国が、芸術において8点台にのせてきていることを考えると、今後日本が魅せたいテーマを今一度戦略し直さなければメダルを手にすることは厳しいと感じる試合であった。そしてそこを作り上げることが出来れば、日本として大きく成長できるとも感じている。

フープ5 D 15.7(Body6.5 App9.2)A 7.65 E 6.85 P0.00 計 30.200 全体4位

出場選手
鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、生野風花、中村知花

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