新体操アフロディーテカップ2023 レポート2

報告者:新体操強化本部員 熨斗谷さくら

大会2日目(3月11日)
大会2日目は、個人種目後半戦クラブ・リボン、団体ボール5(ジュニア)/リボン3+ボール2(シニア)の競技が行われた。

<個人>
・丸山莉奈
コントロールシリーズからの連戦により、疲労から身体の反応の鈍さが見えた。クラブでは守りに入り、数カ所技が抜けてしまう場面があった。またパンシェターンでは、勢いに負けフォームが崩れ思うように見せきることが出来なかった。最終種目のリボンでは、リスクを決められたものの、DAブーメランで端を掴み損ね落下となった。ミスの有無に関わらず、DB・DAの両面でやり切れていない部分が多くあったため、今後は技の難易度を上げると同時に、どんな状況でも本番決めきれる強さを持つことが課題である。
クラブ:24.800点(D:9.600  A:7.600  E:7.600)26位
リボン:24.850点(D:10.200 A:7.600  E:7.050)38位
2008年生まれの部:100.900点 個人総合16位

・山下ゆり紗
後半2種目は連戦からの疲労もあり、クラブは落下ミスが3回も出てしまう結果となった。リボンにおいては1箇所結び目ができてしまったが、山下選手の持ち味である伸びやかさや表情豊かなステップをアピールし、4種目の中で1番良い評価を得ることができた。国際大会への参加は初めてであったが、臆することなく果敢に挑戦出来たのは彼女の強さである。今後ここから経験を積むと共に、新たな身体難度や技に挑戦し、段階的にレベルを上げていきたい。
クラブ:22.450点(D:8.700 A:7.200 E:6.550)54位
リボン:24.950点(D:10.800 A:7.250 E:6.900)37位
2009年生まれの部:95.350点 個人総合9位

<団体>
ボール5では、序盤から両手キャッチが目立ち、何とかミスを防ごうと技に追われた印象となった。その後もリズムを取り戻すことができず、1つのミスを皮切りにミスが次々に伝染する形となってしまった。チーム結成から期間も経験も少ない状況で大会を迎えたが、大会を通じ選手一人一人の課題が明確になったことは貴重である。今後この経験が生かせるよう、練習に取り組む姿勢から見直し自信がつく練習を重ねていき、成果に繋げて行きたいと思う。
決して選手達の能力がないわけではないが、限られた時間の中で団体としていかにまとまり、共鳴し合うかが重要である。6月のアジアジュニア選手権大会、そして7月の世界ジュニア選手権大会に向け、作品の見直しやフィジカル強化はもとより、練習の中で互いに支え合い、刺激し合える関係性を築いていきたい。

<出場選手:土橋莉子、西寿里愛、田中友菜、松田凜、真嶋あのん>

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