FISUワールドユニバーシティゲームズ(新体操)レポート①

報告者:日本体操協会

新体操 1日目(報告者:今大会代表コーチ 秋山エリカ,藤綱江津子,小野田桂子)
個人総合 BALL・HOOP、団体総合 HOOP5

●個人 鈴木 菜巴 選手
・ボール
直前の調整は、自分の予定していた通りに進める事ができた。ハンガリー遠征を経て、Dにおいて、チャレンジしたものも含めて、やれると思ったものは、迷わずやる事を決めて臨んだ。1種目目であったが、過剰な力みもなく、動きも良かった。見せ場である、ラストのRは、惜しくも落下となってしまった。練習でも時折起こるミスであり、はっきりとした原因は、まだ分からない。
今後は、練習の中で判断する基準を明確にする事と、試合の内容によって戦略を立てる事を、学ぶ事ができた。
今回は、迷いなければ実行するという目標を立て、国際試合において選手のポジションが分からない状況だったので、チャレンジに悔いはない。
得点 29.850

・フープ
ボールの後、時程の遅れが生じており予想よりも長い時間があった。本番は、ほぼ予定していた技を練習通りに行うことができた。
技が決まるたびに、歓声が選手の耳にまで届き、気持ちも乗って演技する事ができた。無観客の試合を経験した後だからこそわかる、応援のありがたさを、実感する事ができた。
得点 31.700
また新たな気持ちに切り替え、粘り強く、集中して明日を迎えたい。

●個人 松坂 玲奈 選手
・フープ
松坂は、6月の捻挫から復帰し、約3週間の準備で臨んだ試合である。1種目目のフープは前半の高い投げからの視野外バランスでの転がし受けでフープが乱れ、そこから大きくリズムを乱した、足首周りでの軸回しが上手くいかずステップの入りが遅れる、そのことが影響し、後半0.3のDAを省略、見せ場であったジャンプターン3回のリスクにも乱れがありリスクのカットとジャンプターンそのものも大きな減点が入ったと考えられる。
得点 30.350

・ボール
ボールは松坂らしい伸びやかで力強い演技を見せた、試技順が中国選手の後ということもあり、ざわくつ観客の中で演技を行うことになっていたが、松坂らしさをしっかりアピールすることができた。
反省点としてはドバンフェッテピボットの数を間違ってしまい2回転不足したことである0.4を取れなかったことは、勿体無かった。
得点 30.500

松坂は2つの種目でファイナルに残ることができた。普段の試合では冷静に本番をこなす松坂であったが、今回は怪我からの調整時間が短く、やや不安を残している状況での試合である、しかし持ち前の精神力の強さで明日の後半種目もファイナルも、現在のベスト目指して戦ってくれるものと思う。

●団体
・フープ5
ここまで海外での試合や合宿での経験を積み重ね、本大会に備えてきた。本日のフープの作品では、その経験が活かせた部分が多かった。個人の試合が大幅に遅れていた為、予定の会場練習時間が与えられなかったがその中で選手は調整をはかろうと努力をしていた。本番では前半は上手くまとめていたが、中盤あたりの投げの乱れにより少しずつタイミングが崩れ、ミスのでた部分があった。
しかしながら、決勝でもう一度踊る事ができるので、是非リベンジしたい。明日のリボンボールでは応援に駆けつけてくれた方々に良いパフォーマンスをお見せしたい。
現地についてからこちらの生活環境も整わず、不測の事態に見舞われた今大会だったが、強化本部の皆様、体操協会の日本からのサポートに大きく助けられている。深く感謝し、明日へ繋げたい。
得点 28.300

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