FISUワールドユニバーシティゲームズ(新体操)レポート②

報告者:日本体操協会

新体操 2日目(報告者:今大会代表コーチ 秋山エリカ,藤綱江津子,小野田桂子)
個人総合 クラブ・リボン、団体総合 リボン3+ボール2

●個人 鈴木 菜巴 選手
・リボン
最初のリスク、イリュージョンのシリーズで、遠くに投げてしまい移動しての受け、その後は、乱さずに最後まで続ける事はできた。練習の段階では、特に気にしてはいなかったが、思った以上に蹴り脚に力が入ってしまったのかも知れない。
リボンの軌跡がゆるいこと、バランスの静止があまいことが、課題として見えた。
得点 28.150

・クラブ
予定通りに準備も進み、自信を持って入る事ができた。パンシェバランスのコンバインで、踵が落ちてしまい、次に、追加した逆イリュージョンは、3回にチャレンジしようと試みたが、タイミングが悪くなってしまい、2回目で崩れてしまった。いつも本番では回避してしまう、リスクの受けは、やり切る事ができた。
得点 29.350
総合4位 119.050

●個人 松坂 玲奈 選手
・クラブ
クラブは難度の価値を上げるために6月に音楽もプログラムを全て新しくした、その中で積極的にチャレンジしたが、落下をしてはならないという思いから、やや硬さが見られた、そのため0.3の難度を3つ行うことが出来なかった。新作で初めての試合が、このワールドユニバーシティゲームズということもあり、まだまだ熟練が足りない面もあったが前向きにチャレンジした。
得点29.300

・リボン
2種目目のリボンは慣れている種目でもあったが、この大会を目指し難度の得点を上げて臨んだ、スタートから勢いのある演技を見せリボンの種目では全体の一位となった。
得点 29.950
総合3位 120.100

昨日の5位からスタートした試合であったが3種目目終わった時点で4位、最終種目で3位まで上り銅メダルを獲得することが出来た。
今回の大会でも松坂の底力を感じる。身長もプロポーションも一般的な松坂であるが、それでも技術力の高さと努力でメダルを獲得することができた。松坂の活躍が多くの日本の新体操選手の勇気につながるものと考えている。
松坂がメダルを得たのもチームジャパンの力強い団結と仲間の力、多くの応援者の力によって松坂のパワーが引き出せた、明日のファイナルにも4種目残り、松坂がパワフルに演技をすることを楽しみに思う。

●団体
・リボン3+ボール2
選手は死力を尽くしてよく頑張った。リスクの投げ上げのコントロールが上手くいかず、落下にはならなかったが、得点に至らなかった。音楽に対する表現、また音楽への評価が高く称賛を得た。リボンボールの種目では、1位の得点を得る事ができた。

得点 27.450
総合3位 55.750

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