トップアスリート派遣指導事業報告(鳥取)

1)指導場所 鳥取県 美和小学校
2)期日 平成21年11月9日(月)
3)指導対象生徒 1.2年生 39名 3.4年生 58名 5.6年生 45名
4)講師 渡邊光昭
5)美和小学校趣旨
 美和小学校児童の多くは、運動を好み、走ったり、ボール運動には興味を持っている。しかし、新体力テストの結果から柔軟性を求めた体力は低く、休憩時間に怪我をする児童が多い。また、跳躍力も劣る傾向があり、立ち幅跳びの点数も低い方である。
 そこで、トップアスリートの講和、実演などを通して、体操競技の楽しさを感じさせ、ウォーミングアップの実際の指導により、基本的な運動を身に付けさせたい。そして、進んで運動に取り組む姿勢を育てたい。
6)報告
 11月9日、鳥取県・美和小学校を訪問した。1年生から6年生まで総勢142名の生徒が体育館に整列し、期待と不安な表情を浮かべながらも温かく笑顔で講師を迎えてくれた。
 はじめに紹介頂き、体操競技の楽しさや、私自身代表選手になるまでのプロセスを紹介した。生徒全員興味を持って最後まで話を聞き入っていた。今後生徒の成長の中で少しでも刺激になれば喜ばしいことだと感じた。
 指導はできるだけ、生徒個々に目を配って接してあげたいと考え、当初1年生から6年生までの一斉指導計画であったが、1.2年・3.4年・5.6年と3コマに分けた形に計画を変えて頂いた。おかげで、最低一人に1回は声をかけてあげられた。
※子ども達の笑顔が非常に印象的であった。
 補助運動~柔軟で汗をかき、体操的で簡単な姿勢の訓練を行い、全体のウオーミングアップとした(集団指導)。
●種目はマット運動と跳箱(体育館のステージを利用する)
・マット運動
 補助運動でも行ったが、倒立の感覚練習として、膝を抱え込んだ姿勢で両足踏切の『おだんご倒立』を実施。逆さになることに恐怖心を持っている児童も積極的に行っており、最後は自然に通常の倒立練習(補助付き)が出来ていた。また、抱え込み姿勢の倒立を練習させていると、両肩に自身の体重を乗せることの出来る児童は一人で足を伸ばしバランスのとれた倒立を行っていた。他に、前転と側転の練習を行う。全体的に運動感覚の良い児童が多かったことに感心した。
・跳箱
 跳箱を使用せず、体育館のステージを利用して跳箱運動を行った。実際の跳箱では着手する部分が限られているのと、高さによる恐怖心から思い切った運動が出来ないと感じ、ステージを利用した。
 また、多くの児童を練習させるには跳箱の数に限度があるため、ステージを利用することで運動量を増やせた。ステージと床面からの高さは、小学生用跳箱6段相当になるが、踏み切り板を利用しステージに上がることが出来れば落ちる心配が無いので、児童は思い切って走り、高さのある跳躍が出来ていた。最終的に開脚跳びの練習としてステージ上で開脚姿勢や屈伸姿勢をとることを目標にしたがほとんどの児童が出来ていた。