ティエグランプリ新体操国際レポート

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3月31日、ティエグランプリ(フランス)一日目は団体総合と個人総合が行われた。
(団体総合)
日本からはフェアリージャパンPOLAが出場。
 最初の種目リボン&フープではスタートから若干がたつきが見られた。どうにか我慢していたものの、中盤の見せ場、投げたフープを脚で打つ箇所でフープをうまく打ち返せず落下。直後の三本投げも乱れて、リボンが落下。ロープウエーの場面でもコンビネーションがうまくいかずにリボンやフープが床に落ち、中盤は構成がわからなくなった。全体的にリズムに乗れないまま終わってしまい、24.950。
 しかしボールは気持ちを切り替えて臨み、前半の交換で移動が見られたが、全体的に落ち着いた演技で26.975。
1位はロシア。
ボールでは二度落下し、ガタガタしている印象であったが、複雑でリスキーな構成をこなし、28.050。リボン&フープでは、やはり数カ所の乱れはあったが、どうにかこらえて28.500。
2位はベラルーシ。
昨年からメンバーを入れ替えて若返ったが、それが功を奏し、エネルギーのある演技を行っていた。
リボン&フープでは落下ミスが出たが(26.575)、ボールは音楽にぴったりした動きで、観衆を魅了した。(28.300)
3位にはフランスが入った。
1月のテストイベントではミスが出て、オリンピックの出場権を獲得できなかったフランスであるが、地元の声援を受けて、ていねいに、かつ力強く演技してボール26.900、リボン&フープ26.250。
4位はドイツ。
ボールの最後のリスクは、投げの乱れから行わなかったが、両種目とも落下ミスはなく、堅実な演技を見せた。ボール26.750、リボン&フープ25.950
5位はウクライナ。
ボールで少々落下ミスがあったが、2種目とも伸びやかさがあった。ボール26.500、リボン&フープ25.875。
6位が日本で7位はイスラエル。
ボールは個性豊かな演技を見せたが、リボン&フープでは、フープの背中うちをキャッチできず、場外。手具なしで演技を終えた。
8位はスペイン。
ボールの中盤から後半でボールを落下。そこから乱れて数個のボールが次々と落下。場外まで行ってしまった。
以下カナダ、ポーランド、アゼルバイジャン、オランダと続くが、6位の日本と7位イスラエル、8位のスペインは、片方の種目が26点後半から27点に乗せながら、片方の種目はミスで24点台。日本はボールだけで見れば4位に位置するが、どのチームも力的には大差なく、ミスしたところが負けというところだろう。日本は投げ受けの精度を増していくことが、現在の大きな課題であるが、これだけ力がひしめき合った中では、自分たちにもメダルへのチャンスがあるのだということを感じながら、練習をしていきたい。
明日の種目別は、日本はボールのみ出場する。