第75回全日本新体操選手権大会レポート(女子)10/29

報告者:広報委員会 藤野朱美

【個人種目別決勝 フープ】

種目別フープを制したのは喜田純鈴選手。
壮大な音楽にのせて、個人総合よりも完成度の高い演技を披露した。ジャンプの滞空時間が長いので、難度の形が明確に見えた。軸が定まり回転難度も個人総合よりも回転数が多く、DB、DA共に得点を伸ばした。会場を巻き込む演技力で最後までミスなく纏めた。得点 32.250

2位は喜田未来乃選手。
長身を活かしたダイナミックで伸びやかな演技で、会場から大きな拍手が沸いた。個人総合よりもいい出来栄えであった。得点 30.300

3位は鈴木菜巴選手。
伸び伸びと、鈴木選手の持ち味を存分に活かした演技でミスなく纏めた。気迫を感じる演技であった。得点 29.600

【個人種目別決勝 ボール】

優勝は喜田純鈴選手。
得意のパンシェターンで会場が沸く。終盤までRの受け1か所以外は完璧な演技であった。ラストのRの投げが少し前に行ってしまい落下。ボールは場外に行き手具なしで演技を終えた。ラストのミスまでに十分に加点を重ねた貯金があったので落下減点を差し引いても29点台は納得がいく得点であった。得点 29.050

2位は鈴木菜巴選手。
ボールも非常に落ち着いた演技で、ノーミスの演技。エネルギーに満ち溢れた素晴らしい出来栄えであった。得点 28.850

3位は喜田未来乃選手。
演技前半の出来栄えは素晴らしかった。後半集中力が切れたのか、バランス難度でボールが落下。すぐ取り戻し大欠点にはならなかった。得点 28.150

大会最終日の30日はクラブとリボンの演技が行われる。

【団体種目別決勝 フープ5】

見事優勝の座に輝いたのは国士舘大学。
ロシアンジプシーに乗せて5名の選手が軽快に表現力豊かに演じた。交換、連係の移動も少なく、身体難度も明確に見え、何よりも選手達の気迫が伝わる演技で会場の空気を動かした。
得点 29.950

2位は日本女子体育大学。
大きなミスなく演技を纏めた。5名の選手の難度の実施が美しく、ルルベのかかとの位置が高い。E得点はどのチームよりも高かった。
得点 29.650

3位は東京女子体育大学。
団体競技として重要なシンクロ性、空間の使い方の大きさを感じる演技であった。Aの評価が伸びなかった。
得点 29.000

30日は、ボール2リボン3の演技が行われる。
ミスが許されない戦い、優勝の座はどのチームに輝くのか楽しみである。

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